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エコキュートで風呂釜配管洗浄を行う際の注意事項

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近年、多くの家庭で導入が進んでいるエコキュート。省エネ性に優れた給湯システムとして注目されており、光熱費削減や環境への配慮を重視するご家庭にとって、非常に魅力的な設備です。
しかし、このエコキュートには「風呂釜配管の洗浄」に関して特有の注意点があります。誤った方法で洗浄を行うと、故障や水漏れの原因になったり、メーカー保証の対象外になったりする恐れもあるのです。
本記事では、エコキュートの仕組みと配管洗浄時に注意すべきポイント、そして安全・確実に洗浄を行うための方法について、わかりやすく解説いたします。

エコキュートの基本構造

エコキュートは、「ヒートポンプ技術」を使って空気中の熱を利用し、お湯を沸かす給湯機です。ガス給湯器とは異なり、電気によって稼働し、貯湯タンクにあらかじめ沸かしたお湯をためておく「貯湯式」であることが特徴です。
浴槽へのお湯張りや追い焚きも可能で、多くの場合、「フルオート」「セミオート」といった機能が搭載されています。
これらのエコキュートは、浴槽と本体をつなぐ配管(風呂釜配管)を通じて、湯の循環や温度調整を行っているため、通常の風呂釜と同様に、皮脂汚れや石けんカスなどが配管内に蓄積していきます。

配管が汚れるとどうなる?

エコキュートの追い焚き配管に汚れが溜まると、以下のような問題が起こります
●湯が濁る・泡立つ・臭う
●雑菌やレジオネラ菌の繁殖リスク
●湯張り・追い焚きの効率低下や故障
肌荒れ・かゆみなどの体調不良つまり、見た目や臭いだけでなく、健康や機器の寿命にも悪影響を与える可能性があるのです。
定期的な洗浄は非常に大切ですが、エコキュートには一般のガス給湯器とは異なる取り扱い注意点があるため、正しい知識が必要です。

エコキュートで洗浄する際の注意点

メーカー推奨の方法を守る

まず最も大切なのは、各メーカーの取扱説明書を必ず確認することです。パナソニック、ダイキン、三菱、日立など、メーカーによって配管洗浄の推奨方法や使用できる洗浄剤が異なります。
誤った方法で洗浄した場合、機器トラブルや故障の原因となるほか、保証対象外になることもあるため要注意です。

市販の強力な洗浄剤は使用厳禁

一部の風呂釜洗浄剤には、強いアルカリ成分や発泡剤が含まれており、エコキュートの配管や循環ポンプを傷める恐れがあります。
とくに「業務用洗浄剤」や、「風呂釜2つ穴対応」と表記されている製品は、エコキュートの1つ穴システムには適していないことが多く、使用を避けたほうがよいでしょう。

“1つ穴”かどうか確認を

エコキュートの多くは「1つ穴タイプ」の追い焚き配管を採用しています。市販の洗浄剤の中には、「2つ穴タイプ専用」のものも存在するため、使用前に必ず対応機種を確認してください。
間違った洗浄剤を使用すると、薬剤が正しく循環せず、逆流やトラブルを起こす可能性もあります。

「自動洗浄機能」がある場合は手動洗浄不要なことも

最近のエコキュートには、「配管自動洗浄」や「熱洗浄」などの便利な機能が搭載されているモデルもあります。このような機種では、定期的な自動洗浄を活用することで、手動洗浄の頻度を減らすことが可能です。
ただし、それでも年に1~2回は、プロによる本格洗浄を行うとさらに安心です。

プロに依頼するメリット

●追い焚きしたお湯がにごっている・臭う
●お風呂に入るとかゆくなる、肌荒れが起きる
●お湯を沸かしたときに泡が出てくる
●長年使っていて一度も配管を洗浄したことがない
ひとつでも当てはまるなら、配管内部に汚れや菌が蓄積している可能性大です。ぜひ一度、プロによる洗浄をご検討ください。

定期的なプロ洗浄で安心・快適なお風呂時間を

「自分で洗浄するのは不安」「何を使えばいいかわからない」「徹底的にキレイにしたい」という方には、風呂釜配管洗浄の専門業者への依頼がおすすめです。
特にエコキュートの構造を理解した業者であれば、以下のような対応が可能です:

✅ 機種に応じた安全な専用洗浄剤を使用
✅ 配管の長さや構造に応じて適切な洗浄圧と循環方式を選定
✅ 洗浄前後の汚れを比較し、結果を可視化
✅ 万が一のトラブルにも迅速に対応

洗浄のプロによるサービスは、ただの清掃ではなく、健康・機器保護・衛生管理の面でも高い効果が期待できます。

洗浄のおすすめ頻度

エコキュート配管の洗浄は、使用頻度にもよりますが、
●家庭での使用 → 半年〜1年に1回
●赤ちゃんや高齢者のいる家庭 → 3〜6か月に1回
を目安にすると安心です。
特に入浴剤を多用する方や、長期間配管を洗浄していない方は、今すぐの洗浄をおすすめします。

まとめ:エコキュート洗浄は“正しく・安全に”が鉄則

エコキュートは高性能な給湯システムですが、配管内部の汚れには無防備な側面もあります。定期的な洗浄は不可欠ですが、市販の洗浄剤を安易に使うことはかえってリスクを高める行為でもあります。
洗浄する際は、以下の3点を必ず押さえておきましょう
1,取扱説明書を確認し、メーカー推奨の方法で洗浄
2,適さない洗浄剤の使用は避ける
3,心配なときは、プロに任せる

あなたとご家族が安心してバスタイムを楽しむために、エコキュートの内部まできちんとケアしてあげましょう。安全で快適な入浴環境は、見えないところから整えることが大切です。