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多くのご家庭で便利に使われている「追い焚き機能」。浴槽に入ったままお湯を温め直せる便利な機能ですが、実はその“配管の中”には、見た目には分からない重大なリスクが潜んでいることをご存じでしょうか?
お風呂は、リラックスの場であると同時に、皮脂汚れ・入浴剤成分・雑菌などが日々蓄積される場所でもあります。そして、その汚れの多くが向かう先が「追い焚き配管」です。
今回は、追い焚き配管内の見えない汚れの正体とその危険性、そしてそれらを解消するための正しい対処法について詳しく解説します。
追い焚き配管の仕組み
追い焚き機能とは、浴槽内のお湯を一度吸い込み、給湯器(風呂釜)で温め直して再び浴槽に戻すシステムです。多くの場合、「1つ穴」の循環口を通じてこのお湯のやり取りが行われます。
つまり、浴槽に溜まっているお湯はそのまま配管内部を通過して再循環しているということになります。
目に見えない汚れはどこに?
浴槽に浸かると、私たちの身体からは以下のような汚れが自然に排出されます。
●皮脂や汗
●石けん・シャンプーなどの成分
●垢(アカ)や微細なゴミ
●入浴剤の溶け残り
●髪の毛や繊維くず
これらが湯とともに循環配管へと流れ込み、時間とともに配管内部の壁にこびりついていきます。これがいわゆる「湯垢」や「ぬめり(バイオフィルム)」です。
見た目では清潔に見える浴槽でも、実はその奥にある配管内は菌の温床になっている可能性が高いのです。
放置するとどうなる?見えない汚れのリスク
配管内の汚れを放置すると、次のようなリスクが発生します。
湯の臭いや濁り
お湯が「なんとなく臭う」「白く濁っている」「泡立つ」といった症状は、配管内部の汚れが再度お湯に戻ってきている可能性があります。
雑菌の繁殖
もっとも深刻なのは、雑菌やカビ、レジオネラ属菌などの繁殖です。特にレジオネラ菌は肺炎を引き起こし、高齢者や子ども、免疫力の低い方にとっては非常に危険です。
配管内に一度バイオフィルム(菌の膜)が形成されると、塩素系の薬剤では除菌できないレベルの耐性を持ち始めます。
肌荒れ・アレルギー
循環してきたお湯が肌に触れることで、肌荒れ・かゆみ・アレルギー症状を引き起こす可能性も。特に敏感肌の方や赤ちゃんがいるご家庭では注意が必要です。
市販の洗浄剤では不十分なことも
ドラッグストアなどで手軽に手に入る「風呂釜洗浄剤」は一定の効果がありますが、あくまでも軽度の汚れに対応するためのものであり、根本的な解決には限界があります。
理由は以下のとおりです:
- 長年の汚れやバイオフィルムには効果が弱い
- 配管の構造により薬剤が届かない場所がある
- エコキュートなど特定の給湯機器には使用できない場合がある
つまり、市販品はあくまで日常のメンテナンス用であり、汚れが蓄積してしまった状態では力不足なのです。
プロによる洗浄のすすめ
汚れが気になる、臭い・濁りが出ている、または一度も配管洗浄をしたことがないという方には、専門業者による風呂釜配管洗浄を強くおすすめします。
プロの洗浄では…
- 業務用の強力な洗浄剤を使用(バイオフィルム分解・除菌成分配合)
- 専用の循環機器を使って配管全体に薬剤を行き渡らせる
- 洗浄後の汚れを目に見える形で確認可能
- 安全性を確保しながら機器を傷めずに作業可能
プロの手による洗浄は、単にキレイになるだけでなく、家族の健康と給湯設備の長寿命化にもつながる重要なメンテナンスです。
洗浄のおすすめ頻度は?
追い焚き配管の洗浄は、次のような目安で行うと安心です。
- 通常家庭:半年〜1年に1回
- 入浴剤を頻繁に使用するご家庭:3〜6ヶ月に1回
- 小さなお子様や高齢者がいるご家庭:3ヶ月に1回程度
※症状が出てからでは遅い場合もあります。予防的な定期洗浄がカギです。
まとめ:見えないところのケアこそ、家庭の安心につながる
毎日使うお風呂は、見た目の清潔感だけでなく、「見えない部分」こそが本当の安心・安全を左右します。
追い焚き配管は、普段の掃除では手が届かない場所だからこそ、専門的な洗浄で定期的にリセットすることが大切です。
✅「最近お湯が変なにおいがする」
✅「お湯に泡が浮く、濁る」
✅「家族が入浴後に肌荒れを訴える」
そんな症状があるなら、配管内部の汚れが原因かもしれません。健康的で快適なお風呂時間のために、今こそ“配管の中”にも目を向けてみませんか?
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